メニュー

サイト基本情報


霊柩車が出発する前に「志」として手渡す

出棺や火葬の際に世話になる係の人には、心づけを用意して、先に渡しておきます。霊柩車の運転手、お供をしてくれる車の運転手には、火鈴場へ向かう前に、火葬場の係の人には、棺がかまどに移される前に、控え室の接待係には、部屋を使う前に手波します。心づけの名目は「志」として、小ぶりの封筒に入れます。金額はその地方の相場がありますから、葬儀社などに相談するといいでしょう。葬儀はあわただしく行われるので、遺族や親族は心づけまで気が回らないこともあり得ます。そのために世話役を決めておき、当日は責任をもって渡してもらうようにします。葬儀から帰ったら、玄関で清めの塩を振り、水で手洗いして、「汚れ」を落とす死は不浄なものとみなされ、忌み嫌われます。葬儀や告別式に参列することは、汚れた場所に近づくわけですから、会葬して帰途につくときは、寄り道はしないものとされています。帰宅後は、汚れを清めるために、玄関先で肩から腕、胸の順に塩をまいてもらいます。それから手を洗い、口をすすいで着替えをするのが順序です。最近は、会葬礼状といっしょに清めの塩を渡されるようになりましたから。それで清めます。

冠婚葬祭の簡略化

山片幡桃『夢の代』に、「冠婚葬祭ハ礼ノ大ナルモノナリ、今人只コレ奢りテ、我ガーツ財ヲ費スヲ以テ是レヲ競フ」としている。冠婚葬祭は、人生に不可欠な儀礼である。人々が大いに振舞うオゴリの行事となって、財産を費やして競い合いになると述べている。中でも婚礼において程度がはなはだしいとしており、とりわけ女性側の家にとって、衣服のぜいたくが目立つと当時の風潮を批判している。たとえば女の衣裳や服飾品のうちでも鼈甲の価はたいへん高いが、長崎にある舶来品などに女の買い手が集中している。「ソノ価貴シ、官ヨリ制禁アリト雖モ、唯末ノミニシテ、長崎ノ持渡りヲ止メ玉ハザルナリ」という。この指摘は現代にも通ずるブランド志向のファッションを風刺しているのである。そしてその原因はすべて「衣服ノ装飾ヨリ起ルコト也」と断じている。ぜいたくな衣服は、結婚する女性の衣裳につきるのである。他の冠葬祭にはそれほど問題は起こらないが、婚礼の場合は簡略化しにくいと述べている。しかし度を過ぎなければよいわけで、婚礼のしきたりは一般に派手になりがちであるけれども、それを是正して質素にするならば、冠婚葬祭は人生の儀礼として実のあるものにしなくてはならないという主張なのであった。冠婚葬祭がやたらに派手になったことについては、江戸の時代においても、とくに婚姻儀礼の衣裳の過度なぜいたくに対する批判があったわけだが、冠婚葬祭の簡素化ということは、現代にあってもたえず議論の対象となっている。

彼女の実家を初めて訪問する(男性編)

彼が彼女の家を訪問する場合を考えてみましょう。といっても、基本は同じ。男と女を逆にして考えればいいことです。まず、服装から。何といっても初めての訪問です。そこには社会人としての常識がなくてはなりません。スーツにネクタイなら安心。靴も磨いておきます。大事な取引先を訪間する身なりと考えましょう。わざわざ散髪までしなくてもかまいませんが、父親母親世代というものは意外と髪形には保守的なものです。こざっぱりと清潔感を演出したいもの。男性の訪問の場合、どうしても避けられないのが「酒」ということになります。昼の時間ならビール、夕食をはさむ時間帯なら日本酒やウイスキーなど、必ず出されるものと思いましょう。もちろん、「アルコールはどうも……」と断ってもいいのですが、「男のくせに酒も飲めないのか」と評価がワンランクダウンすることは確実です。