景気循環はどうして起こるか。かんたんに言えば作ったもの、売りに出したものがどんどん売れるなら好景気。逆に、どうにも売れ行きが悪くて在庫ばかりたまると不景気。在庫がたまりすぎるようだと生産をひかえますから、設備の稼働率は落ちこみ、設備が遊んでいるなら労働者はいらないから失業も出てと、いっそう不景気になります。つまり供給と需要とのアンバランスが直接原因です。しかし通常のアンバランスなら価格が変化して両者の不一致を埋めるはずですね。景気循環は、価格が動いて需給を一致させると、つぎにはかえって両者のアンバランスが広がってしまうという累積メカニズムが働くせいで起こるのだと考えられます。そのメカニズムについてはいくつものモデルが作られています。かつては景気循環には激しい恐慌がつきものでした。倒産、失業が大量発生しました。最近は財政・金融の力を動員する経済政策によって、落ちこみを和らげ過熱を防ぐことがある程度できるようになっています。
健康にかかわるような製品や、使い方を誤ると大ケガをするような製品には、メーカー側も特別の工夫をするようになるでしょう。ただ、アメリカの例からもはっきりしているように、製造物責任制度は企業のコストを高めます。悪質な会社や欠陥品を販売した企業が罰を受け、責任をとらされるのは当然ですが、この制度が乱用されると、企業の負担は無限に高まり、経済活動にも大きな影響が出かねません。製造物責任制度には、なお検討が必要な問題もありますが、アメリカに続いて欧州共同体(EC)各国もこの制度を導入しています。日本も導入の是非も含めて、消費者保護についてのコンセンサスづくりが必須の課題であり、急がなくてはならなくなっています。
読売広告社は読売新聞社の専属広告会社としてスタートしたことは社名からも明らかであるが、現在では総合広告会社としての地位を確立している。89年以降、年間売上げで1000億円を超え、いわゆるワンミリオンダラーの仲間入りをしている。また、読売新聞社との共同で「東京箱根間大学駅伝」をプロデュースしたり、「欽界らん展日本大賞」などの文化イベントにも事業領域を拡大している。また、最近では湘南国際村に研修所をつくるなど21世紀に向けて社員の能力開発にも力を注そそぎ、人的な質の向上で差別化をより明確にしようとしている。ちなみに大阪には大阪読売新聞社の専属広告会社である大阪読売広告社があるが、これは別法人であり人的な交流もあまりない。大阪読売広告社は年間扱い高は180億円前後である。I&Sも最近激変した広告会社のひとつである。86年に第一広告社と西武系のSPエージエンシーであったSPNとの合併でできたものであり、その後は順調に扱い高を拡大してきたが、セゾングループの低迷の影響を受けてか、98年には1000億円の大台を割り込んでしまった。そこヘオムニコムグループの一員であるBBDOが資本参加し、純国産の広告会社であったI&Sも今後はBBDOの主導で経営されると予想される。